ドラマ特別企画｢テミスの剣」主演・上川達也さん。あらすじと感想。 [ドラマ]
テミスの剣 ドラマ
テレビ東京で9月に放送された
ドラマ特別企画｢テミスの剣」が
あいテレビで12月17日13時54分から放送された。
主演は上川隆也さん。
正義の本質を描くサスペンスドラマ!
権力=剣は正義と一体でなければならない…。
20年間追い続けて事件の結末とは
真実は法律の女神テミスの前で暴かれる!
原作は中山七里さんの｢テミスの剣」(文春文庫)
脚本は伴一彦さん。
敵は県警全員!
きっかけは平成5年に起きた強盗殺人。
浮かび上がった容疑者は本当に犯人だったのか?
時を経て、揺らぐ”真実”と”正義”。
刑事・渡瀬が新たな事件に向き合う時、
思いもよらない真実がそこに浮かび上がってきた。
暴かれる警察組織の闇とは…?
正義を司る女神・テミスを前に渡瀬が辿り着いた”悪の正体”は?
左手には天秤。右手には剣。
ギリシャ神話に出てくる法律の女神テミス。
テミスとは、ギリシャ神話に登場する法律の女神。
裁判は誰に対しても公正でなければならず、
その象徴として最高裁判所にテミス像が置かれている。
テミスの前で裁かれた事件を、
20数年に及び追い続けた渡瀬がたどり着いた真実とは…。
あらすじはテレビ東京の公式サイトから。
平成5年(1993年）12月。
浦和署の若手刑事・渡瀬(上川隆也）は
ベテランの鳴海健児(高橋克実）と殺人事件が
発生した不動産屋へ急行する。
被害者は経営者の久留間兵衛と妻の咲江。
辺りは血の海と化し、さらに違法な高利貸しを
していた証拠が残っていたことから、
金の恨みによる犯行と睨む。
高利貸しをしていたという証拠の帳簿を
鳴海は自分の懐に。
帳簿に載っていた人物を調べると、楠木明大(中村倫也）だけ
アリバイが曖昧だと分かり連行する。
恨みはあるものの犯行は否認。
そんな楠木に対する鳴海の取り調べは壮絶だった。
暴力もいとわない、渡瀬も戸惑うほど厳しい取調べは
数日にわたり行われ、辰也(伊東四朗）ら
楠木の両親の面会も許さなかった。
対面した渡瀬は必死に息子の無実を訴える両親の姿に戸惑う。
被疑者を追いつめる取調べを止めたいと思いながら
先輩刑事に何も言えなかった渡瀬。
鳴海の違法な取り調べをしていることを
知っていて止めなかった関根班長。
しかしその後、楠木が犯人であることを示す
決定的証拠が出たことで鳴海の取リ調べは、
さらに厳しさを増す。
久留間夫婦の血痕が付いた楠木のジャンパーが
出てきたというのだ。
楠木は無実を訴え続けるが、両親が面会に来たことを知り、
ついに犯行を認める。
平成7年(1995年）。
楠木の死刑判決を不服とした控訴審が始まる。
自白から一転、再び無実を訴え、警察から
不当な取り調べを受けたと主張する。
しかし、裁判の結果、楠木の死刑が確定する。
二審でも死刑を言い渡され、無実を訴えながら
拘置所で自殺してしまう。
なぜ楠木は自殺したんでしょうね?と渡瀬は
鳴海に聞くが鳴海は死刑が怖くて自殺したんじゃないかという。
自分が追い込んだとか思わないのでしょうか?
とんでもない刑事でしたね。
渡瀬は本当に自分たちの取り調べが正当だったのか、
鳴海の言う正義は間違っていなかったのか、心に引っ掛かる。
そんな渡瀬に検事の恩田嗣彦(船越英一郎)だけは
「その気持ちは大事にしたまえ」と優しい言葉をかけるのだった。
船越英一郎さんがここで出てくる時点で怪しいと
思いましたね。
実際、重要人物となります。
2年後の平成9年(1997年)。
渡瀬は殺人事件が発生した一軒家へ向かっていた。
犯人は盗みに入ったところを発見され、
住人の妻と息子を殺害した。
夫・高嶋は貿易商をやっていて海外にいた。
だが捜査が進む中で、渡瀬は楠木が起こした
4年前の事件を思い出す。
犯行の凶器や手口など類似点が多いことに引っ掛かる渡瀬。
捜査の結果、事件の容疑者として迫水二郎(高橋努）が連行される。
カギを自作のピッキングで開けて家に侵入。
殺害方法。
凶器を逃げる途中、川に捨てる。
不動産業者久留間夫婦を殺したのも
迫水ではないかと渡瀬は慎重に調べ始める。
証拠固めをしっかりする渡瀬。
高嶋家の殺人事件を認める迫水。
久留間不動産会社の夫婦殺人事件も
迫水ではないかと渡瀬は
｢お前、人を殺したのは初めてか?」
4年前平成5年12月2日。
記載された証拠品を見て驚く渡瀬。
ジャンパーの筆跡が違っていて
後から書き加えられたもの。
鑑識課に確かめるがジャンパーだけで
決定じゃないからと、それに4年も前の事件で
もう終わっていると言わんばかり。
人が冤罪のまま亡くなっているというのに…。
あの時楠木の無実を本気になって深く
調べていたら…後悔する渡瀬。
娘と遊んでいる鳴海に会いに行く渡瀬。
証拠をねつ造したんですね。
証拠を補強しただけだ。
迫水に不動産会社の夫婦を殺したのは
お前だな。
アンタたちが困るんじゃないか?
間違って逮捕しました。
警察の威信も地に落ちるぞ。
起訴できるのか?
不動産屋のジジイもババアも殺したよ。
自供ととらえる。
警察内部では迫水の態度と物的証拠から、犯人だと確信し、
自白を取るように渡瀬に命じる。
しかし、渡瀬はある仮説を元に独断で捜査を始めていた…。
それは、警察の信用を失墜させる大きな事件へと発展する。
楠木事件の主席裁判官・高遠寺静(余貴美子）に会いに行く渡瀬。
私を覚えていますか?
最終ジャッジを出したのは高遠寺判事ですよね。
楠木は冤罪でした。
警察がねつ造した証拠品でした。
どうして見抜いて下さらなかったのですか?
刑事の嘘を見抜いて下さらなかったんですか?
私を糾弾しにいらっしゃったんですか?
私は間違いました。
間違えた人間はどうすれば良いんですか?
法の女神テミスを見ながら
私は真実を見る目に目隠しをしていたようです。
バッチを外す高遠寺判事。
人間が人間を裁く。
難しいですね。
班長から4年前の事件を掘り起こしてどうするんだ。
今さら何をするつもりだ。
調書を持ってこい。
お断りしますと渡瀬。
渡瀬の机があらされていた。
帰宅途中、迫水の取調べを一緒にやっていた堂島が
調書を出して下さい。組織を守りたいんです。
権威を貶めてどうするんですか?
誰も幸せになりませんよ。
他の刑事が出てきて殴られ蹴られる渡瀬。
傷ついたまま帰った家も荒らされていて
妻の遼子が一人怯えていた。
何が起来てるの?
警察を辞める覚悟であることを遼子に。
遼子は出て行ってしまう。
恩田検事に調書を渡してきた。
正義と不正は正されるべきだ。
調書は新聞記事になっていた。
マスコミの力を利用するのが一番だと恩田検事。
渡瀬は盗犯捜査係を全員を敵に回した。
楠木は生き帰って来ない。
渡瀬、この世の中に正しい事なんて
一つもない。
都合がよいか悪いかだ。
帰宅すると置き手紙があり遼子は
家を出て行ってしまった。
来宮監察官からよばれた渡瀬。
鳴海に本物だと信じ込まされただけだ。
鳴海刑事は懲戒免職。
上司の班長らもそれ相当の処分を。
渡瀬も警察を辞めようとするが
貴方は正義のヒーローなんですから。
たとえ仲間を売ったとしてもね。
楠木の家に線香をあげに行く渡瀬。
帰って下さい。
どうな教育をしてるんだとか、
電話、手紙で罵詈雑言をあびせられたんだ。
分かっているのか?許されると思っているのか?
俺は一生、あんたを許さない。
私はどうすれば良いのでしょうか?
私に聞くのか?
アンタにできる事は一生、忘れないことだ。
とっとと帰れ!
迫水の判決が下された。
無期懲役。なぜ死刑じゃないのか?
20年後、迫水が仮釈放。
平成29年3月15日。
公園の公衆トイレでめった刺しされた迫水。
渡瀬は自分も知らなかった迫水の出所を
どのようにして知り得たのか?
迫水と同じ拘置所にいる白須に会いに行く渡瀬。
入所中の事を聞く。
新聞を見て獲物を見つけた悪党の顏になった事を聞く。
どんな記事だったのか?
楠木の家に渡瀬は行く。
府中署の刑事が何人も来た。
迫水の出所してるのも知らなかった。
15日11時から12時は耕運機を運転していた。
アンタは埼玉県警だろ?
時は流れ20年後の平成29年(2017年)。
埼玉県警の警部となった渡瀬の前に、”週刊真報”の記者・
田口今日子(前田敦子)と名乗る週刊誌の記者が現れる。
なぜか過去の事件の事で「あなたを取材したい」と
執拗に渡瀬を追いかける。
貴方はなぜ処分されなかったんですか?
鳴海刑期に全て押し付けたのではないですか?
田口今日子の記事を見る渡瀬。
権力は常に監視されていなければいけない。
田口は鳴海の娘だと話す。
父は私が高校の時にがんで亡くなりました。
20年前、無実の人を犯人に仕立てたために
警察を辞めさせられました。
俺は俺のやるべきことをやるだけだ。
久留間不動産夫婦殺人事件で
当時北海道にいた娘に会いに行く渡瀬。
仮釈放の日が書かれて手紙が届いたと話す。
北海道から転送されてきたので
迫水が殺されてた翌日に届いたと話す。
妻と息子を殺された高嶋恭司に会いに行く、
無期懲役だなんて、この手で殺したいと思っていた。
手紙が来たんですか?
来ましたと久留間の娘と同じ手紙を
見せられる。
急にイギリスへ行くことになり午前中の飛行機に。
殺してくれて感謝しています。
自分の手を汚さずすんだのだから。
渡瀬が襲われる。
杉江班長だった。
ほじくり返すのはやめろ!
何人もクビになったんだ。
どんな20年を送ってきたか
レストランのチェーン店に就職。
事件の事がネックになり
何回クビになったか。
養わないといけない家族がいるんだよ。
杉江さんにこんな形で再会したくなかった。
あなた方は組織に忠実だった。
私は正義に忠実でありたい。
いつも正義が忠実な訳はない。
新聞を見て悪の顏になったという迫水。
新聞の記事を探す渡瀬。
久留間不動産殺人事件緒第一発見者・沓澤(ふせえり)に
会いに行く。
不動産屋のの前にあったラブホテル・シャトー山猫の
従業員、今は支配人になっていた。
あの日、車を見なかったか?と。
稲妻が光ってカップルの顏を見たわ。
今でも覚えているわ。
迫水の自白の中で、不動産屋を出たところで
カップルが乗った車に出くわしたと。
捜し出せなかったんだとニヤリと
笑ったのを思い出す渡瀬。
ラブホテルの支配人の証言によって
車に乗っていたのは女優の生稲奈津美。
その頃、旦那・山本智也は服役中。
旦那の刑を軽くするために好きでもない男と
ラブホテルに行ったんだから。
あなたはこの男を許せるんですか?
警視庁からクレームが来ていると。
また、黒い血が流れるぞ。
その論理が警察をダメにしたんだ。
迫水殺しの犯人を引っ張ってきますよ。
楠木さん、迫水を殺したのはあなたです。
仮出所する日が書かれた手紙を受け取っていましたね。
アリバイがあった日、あなたの恰好をさせ奥さんを
耕運機に座らせていた。
あの日、耕運機の音が違っていた。
耕運機には36本ネジで固定されている。
1本だけネジが緩んでいた。
耕運機の爪も長年使っていると
刃物のようになるんですね。
凶器は耕運機の爪。
凶器は洗ったと思いますが
今ではどんなに洗ってもルミノール反応は出ます。
仮出所の日時が書かれた手紙を見て府中刑務所に向かった。
迫水は凶器から足がついた。
見つかれないと思ったんだがな。
恨むよ。
明大の時にその推理力を働かせてくれていたら…。
私が未熟だったんです。
昔のアンタだったら捕まらなかったんだよな。
明日自首する。
自首するそうだと報告。
まだ終わってないと渡瀬。
カップルの相手を追いつめる。
恩田検事正。
法の女神・テミスの像のもとで。
楠木の父親でしたね。
いえ、悪い奴が残っている。
楠木と、久留間の娘・松山那美さん、
高嶋恭司さんは手紙を受け取っています。
その人が殺すことを期待していました。
送ったのは検事正あなたですね。
新聞記事を見て悪党の顏になった迫水は
さいたま地検に手紙を出した。
東京地検ではなく。
それはあなたがさいたま地検に検事正として
いたからです。
私は食い物にされる弱みはない。
迫水は殺人を行った後、久留間の家を出た時、
ラブホテルから出てくるあなたの顔を見た。
あなたの顏を新聞で見つけたから悪党の顏になったんです。
迫水だけではなくラブホテルの従業員で第一発見者の彼女も
当初の事をよく覚えていました。
場合によっては裁判で証言しても良いと。
女優の生稲の夫は大麻所持等で送検され、
第二審の担当検事はあなたでした。
懲役10年が確定するところだったが、あなたは
妻の生稲さんに肉体提供を迫った。
迫水の口をふさごうとした。
手を汚さずに。
あなたの思惑通り迫水も殺されたんです。
正義と一体でなければならない計りを持っている。
ご自身の罪を計れば良い。マスコミを利用します。
あなたが教えて下さった方法です。
立ち位置によって変わるんです。
自分の測りを持つことにしたんです。
お互いそんな面倒な事はやめようじゃないか？
金で解決しよう。
あなたは分かっているんですか?
あの時、自分の保身を守る為に4人の人間を殺したんです。
鳴海の娘・田口記者は
間違いは町はいと書き続けて行きます。
俺は刑事を辞めない。風当たりが強くても。
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